初夏を彩る花だより【はままつフラワーパーク】

2020年に開園50周年を迎えたはままつフラワーパーク。浜名湖畔の自然の地形を活かして作られた園内では、世界一美しい『桜とチューリップの庭園』をはじめ、フジ、バラ、ハナショウブ、花壇を彩る草花などが四季折々に咲き誇り、憩いの空間を演出します。季節毎に趣向を凝らしたテーマ展示を行う大温室「クリスタルパレス」や、水と音楽の「大噴水ショー」、園内を走る観覧乗物「フラワートレイン」も人気。各種イベントのほか、桜の季節やクリスマスシーズンには夜間開園が楽しめます。

今、ベストシーズンを迎えるアジサイ

露を含んでしっとりと咲くアジサイとハナショウブがちょうど見頃を迎えています。はままつフラワーパークには、 西洋アジサイ約50品種3,000株からなる 長さ600ｍのアジサイ並木があります。 6月上旬から下旬にかけて、白、青、ピンク、紫など様々な色に園路を染め上げ、梅雨の季節を鮮やかに彩ります。この風景を見ると梅雨の時期もちょっと好きになるかもしれません。

花に見えるのは美しく色着いた‘がく’で、中心にある本当の花は小さくあまり目立ちません。うっすらと緑を帯びたつぼみから次第に色が変化していくことから、別名「七変化」とも言われます。酸性の土壌では青味が強く、アルカリ性では紅色が強くなる性質があります。

園内を走る機関車型のバス「フラワートレイン」とアジサイ

また 最近は、欧米で改良された華やかな西洋アジサイが目にとまりますが、日本のアジサイもひとあじ違った魅力があります。園内のほぼ中央にある野生アジサイ園では、日本各地から集めたヤマアジサイや、伊豆地方に自生するガクアジサイなど約40種類500株の花々を楽しむことができます（6月上旬～中旬）。周りの自然に溶け込んだ可憐な日本のアジサイ。派手さはありませんが、楚々とした美しさが魅力です。

日本有数の面積を誇るハナショウブ園

周りを深い緑の森に囲まれた素晴らしい環境が魅力のハナショウブ園（広さ4,750㎡）には、 日本有数の面積を誇り、70万本が咲き乱れます(６月上旬が見頃）。はままつフラワーパークで育成された『浜名湖の光』は、日本産の「ハナショウブ」とヨーロッパ産「キショウブ」を交配したオリジナル品種です。明るい黄色の花が 紫や青、白といった涼しげな花々の中に咲くのが印象的です。

はままつフラワーパークのオリジナル品種『浜名湖の光』

花しょうぶ園の中には“八ッ橋”と呼ばれる掛け橋が設けられ、 風情を添えるとともに、 美しい花を間近から見下ろすように観賞できますよ。

７月が見頃　ピンク色が美しいハスの花

そして7月になると下旬ごろまで、水鳥の池にひろがるピンク色の花が美しい「ハスの花」が見頃になります。※午前中がおすすめ。

はままつフラワーパークのハスは、「オオガハス」の血を受け継いでいます。「オオガハス」は、1951年に千葉県の遺跡より約2,000年前のものと推定されるハスの種子が3粒発見され、それを発芽させたところ1粒のみが生育開花し、その時発掘に携わった「大賀一郎　博士」にちなんで名前がつけられました。（当時、開花のニュースは、国内外に報道され、世界でも大変話題となったそうです。）現在では日本各地に分根されていて、フラワーパークでは1971年から栽培を始めました。現在「水鳥の池」では他の品種と混じり、「オオガハス」の血を受け継ぐ“古代ハス”として太古よりその美しさを現代に蘇らせた、凛とした大きな花を咲かせています。

そんなはままつフラワーパークは、季節ごとの園内散歩や、花々の写真を撮ったりとさまざま楽しみ方があります。お得な年間パスポートもありますので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

浜松いわた信用金庫職員

私は、妻とパスポートを購入し、月に３回位ウォ―キングコースとして園内を隅々まで歩いています。行くたびに、花が変わり、楽しい時間を過ごさせていただいております。ウォ―キングコースとしても、是非ともお勧めです。

※掲載情報は公開日時の時点での内容です。最新情報は、はままつフラワーパークHPをご覧ください。