
花のリレー・プロジェクトとは、静岡県掛川市のJR東海道線掛川駅から湖西市の新所原駅まで全長67.7㎞を結ぶ天竜浜名湖鉄道(通称:天浜線)の沿線一帯を花で活性化させようと、はままつフラワーパークの塚本こなみ先生に御助力を仰ぎ、浜松いわた信用金庫、はままつフラワーパーク、天竜浜名湖鉄道が三位一体となり2018年にスタートしたプロジェクトです。
岩水寺駅植栽地

静岡県ののどかな田園風景を走る「天浜線(天竜浜名湖鉄道)」。その中でも、春の訪れとともにひときわ輝きを放つのが桜木駅です。ここは単なる通過点ではなく、歴史、文化、そして地域の人々の愛情が花々となって溢れ出す、まさに「花の駅」と呼ぶにふさわしい場所です。
継承される歴史:登録有形文化財の駅舎

まず目を引くのは、どこか懐かしく、温かみのある木造の駅舎です。昭和10年の開業当時の姿を今に伝えるこの駅舎は、国の登録有形文化財に指定されています。独特の風合いを持つ駅舎、使い込まれた改札。一歩足を踏み入れれば、まるで昭和の時代へタイムスリップしたかのような静かな時間が流れています。この建築美が、これからご紹介する色鮮やかな花々の最高の背景となっているのです。
桜のトンネル

四月、空を覆う「桜のトンネル」と足元のパレット桜木駅という名にふさわしく、4月初旬になると駅周辺は幻想的な世界に包まれます。ソメイヨシノの桜トンネルは、線路沿いに並ぶ見事な桜並木が「桜のトンネル」を形成。淡い桜色の天井の下を、一両編成の列車がゆっくりと通り抜ける光景は、鉄道ファンならずとも息を呑む美しさです。
色彩のコントラスト
桜木駅の凄みは、頭上だけではありません。足元には、アダプトメンバーの方が丹精込めて育てた「花のリレー・プロジェクト」の成果が広がります。
【芝桜】

ピンクと白の絨毯が地面を彩ります。
【チューリップ】

鮮やかな黄色が、春のエネルギーを感じさせます。
【ネモフィラ】

どこまでも透き通るような水色が、全体の色彩を爽やかに引き締めます。
頭上のピンク、足元の黄色、水色、白。この多色豊かなコントラストは、この時期の桜木駅でしか出会えない特別な景色です。
郷土の誇りと未来への願い:三木つばき選手の椿

また、桜木駅にはこの地ならではの特別なストーリーが息づいています。2024年のシーズンオフには、掛川市出身のスノーボード・アルペン日本代表、三木つばき選手が自身の名にちなんだ「椿(つばき)」の苗木を植樹されました。椿の見頃は過ぎてしまいましたが、厳しい冬を越えて大輪を咲かせたその姿は、世界で戦う彼女の力強さと重なるようです。この椿は、桜木駅の新しいシンボルとして、これからも訪れる人々を静かに見守り続けていくことでしょう。

桜木駅植栽地のご案内
天竜浜名湖鉄道 桜木駅 徒歩すぐ
〒436-0224 静岡県川市富部251-5
カメラを片手に、五感で春を感じる「しずおか!ぷらっと」な旅へ。桜木駅で、心ほどけるひとときを過ごしてみませんか。