閑静な住宅地の一角に、戦国時代の悲劇の女性として知られる家康公の正室、築山御前が眠る西来院があります。
西来院は、1428年(正長元年)に月窓義運(げっそうぎうん)禅師によって開創された高松山と号する曹洞宗の寺院です。
ここには、謀反の疑いから佐鳴湖畔で38歳の生涯を閉じることとなった家康公の正室・築山御前の廟堂(月窟廟)が置かれており、また、家康公の異父弟の松平源三郎康俊、江戸時代の浜松女流歌人杉浦真崎、森繁子などの墓もあります。
【看板】
【本堂】
本堂は戦災で焼け落ちたため、現在のものは鉄筋造りの近代建築、毎年4月上旬から5月上旬には、前庭の藤が美しく咲き誇り、長藤の寺として親しまれています。
【句碑】
境内には、「幾山河あてなくあるいて藤の花ざかり」の種田山頭火の句碑があります。
【月窟廟】
月窟廟(げっくつびょう)は、家康公正室の築山御前の廟堂であり1678年に建立されましたが、戦災により焼失したため1978年(築山御前の400年忌)に再建されました。
【月窟廟の石碑】
【築山御前の看板】
【御前谷の看板】
築山御前の名は、近隣の御前谷(浜松市中区富塚町)という地名で親しまれています。
<高松山 西来院のご案内> | |
場所(住所) | 静岡県浜松市中区広沢2丁目10-1 |
交通アクセス | 【バス】JR浜松駅から遠鉄バス「大平台線」広沢一丁目バス停下車、徒歩3分。 |
遠江における曹洞宗の古刹のひとつである、西来院は、徳川家康公関連の雰囲気も堪能できる場所です。是非お越し下さい。