明治から続く、風雅と真心のおもてなし【求友亭】

静岡市葵区常磐町、街の喧騒を一歩抜けた一角に、料亭「求友亭（きゅうゆうてい）」があります。明治十三年創業、実に140年以上の歴史を誇るこの老舗料亭は、料亭文化の粋を極めながら、時代に寄り添い、変化と共に歩み続けてきました。

伊藤博文公爵や綾小路伯爵らの後援を得て暖簾分けにて開業した求友亭。その名に込められた「友を求める場」という想いの通り、古くから人々の出会いと語らいの場として、特別な空間造りをしてきました。

「入りて風情有り、出づるに余韻を残す」── 五感に沁み渡る空間美

建物は、数寄屋造りを基調とした全室個室です。

各部屋には専用の洗面所が設けられ、接待や祝席、ご法事や顔合わせなど様々なお席でご利用いただけます。

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おもてなしの本質 ── 料理を通じて紡ぐ、心と季節

求友亭の料理は、形式にとらわれずとも確固たる軸を持った「会席料理」。素材の旬を重んじるその姿勢は、単なる「高級食材の寄せ集め」ではありません。店主自ら市場へ足を運び、地元静岡の山海の恵みを中心に、最大限の持ち味を引き出すことに専心しています。

語らいの場としての完成形

代々家業として受け継がれた女将や各お席の専属の仲居たちは、必要以上に立ち入らず、それでいて常に目を配る絶妙な距離感で接することを常に意識し、「部屋」「料理」「人」その三つを備えた空間造りを常に意識しお客様を御迎えしています。

また、求友亭入口脇には「求友倶楽部」があります。こちらは1日1組限定、最大5名までの完全予約制カウンター割烹で、求友亭とはまた異なるより密やかな時間を楽しめます。対話を愉しみながら、5代目自らがお客様の目の前で調理した一皿、その特別感はまさに「通のための空間」と言えるでしょう。

歴史が紡ぐ、未来への一歩

求友亭が明治から令和へと140年以上連綿と続いているのは、古きを学び、時代に合わせて変化してきた柔軟さ、家業として欲に惑わされない克己心に加え、お越しいただけるお客様のお陰で、今日の姿があります。

心に刻まれる一刻のために

求友亭を訪れた誰もが、共通して口にする感想があります。それは「また訪れたくなる場所」という言葉。凛とした空気と、丁寧に積み重ねられた時間が織り成す一刻一刻が、訪れる人の心に深く残るのです。

ぜひ一度、その扉を開けてみてください。きっとその奥には、あなたの記憶に刻まれる「特別な時間」が、静かに待っています。

店舗情報

※ご予約は上記電話番号からお願いいたします。
※掲載内容は取材時（令和7年4月下旬）の情報のため、掲載内容が変更となっている場合があります。

しずおか焼津信用金庫職員

静かで趣のある空間と繊細な会席料理に心が満たされるだけでなく、従業員の方々の気配りも素晴らしく、大切な人との時間をゆっくりと過ごせる特別な場所です。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。