遠州の古刹 龍潭寺
龍潭寺(りょうたんじ)は、大河ドラマ「おんな城主直虎」の主人公・次郎法師(直虎)ゆかりのお寺です。
風光明媚な奥浜名湖の北に位置し、一万余坪の境内には江戸時代に建立された県指定文化財の本堂、開山堂、総門など貴重な建物が立ち並びます。
井伊家菩提寺
井伊家の始まりは約千年前、平安時代の西暦1010年に龍潭寺門前の井戸から誕生したといわれています。
遠江地方の国人領主として栄え、戦国時代には今川氏の支配下で受難の時代を迎えましたが、やがて再興を遂げます。
苦難を乗り越えて歴史を繋いだ代々の当主が、この風光明媚な奥浜名湖の北、井伊谷にある龍潭寺で静かに眠っています。
寺宝・文化財
龍潭寺には江戸時代に建立された本堂をはじめ、貴重な文化財が数多く展示されています。
国指定重要文化財である織田信長公の遺品「宗版錦繍萬花谷(そうはんきんしゅうばんかこく)」(別名「金沢文庫」)をはじめ、
同じく織田信長公の遺品として「峴山天目(けんさんてんもく)」や、
小牧・長久手の戦いにおいて井伊直政の軍勢が着用し、井伊の赤鬼と恐れられる所以となった「井伊家赤備え具足」などがあります。
国指定名勝 龍潭寺庭園
本堂北側には江戸時代初期に築かれ、昭和11年に国指定名勝に指定された小堀遠州作「龍潭寺庭園」があります。
東海一の名園とされ、春のさつき、秋の満天星(どうだん)と四季折々の変化にも富み、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
幾多の苦難を乗り越えて繋がれた井伊家の歴史は千余年にわたります。その菩提寺である龍潭寺の静謐な庭園を眺めながら、戦国の世に思いを馳せてみませんか。
臨済宗妙心寺派 龍潭寺 | |
住所 | 浜松市北区引佐町井伊谷1989 |
拝観時間 | 9:00~16:30(17:00閉門)※拝観所要時間約1時間 |
休観日 | 毎年8月15日、12月22~27日※毎年同じ |
ホームページ | https://www.ryotanji.com |
※掲載情報は公開日時の時点での内容です。最新情報は直接お問い合わせください。