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浜松が誇る注染そめの魅力【武藤染工】

やさしい風合いが魅力の注染そめ

創業61年、注染そめで知られる「武藤染工株式会社」に伺いました。注染そめとは、日本独自の染色技法で、やかんに入れた染料を生地に”注ぎ染め上げる”ことからそう呼ばれています。布の染めない部分に型紙で糊をつけた後、染める部分に土手をつくり、その土手の内側に染料を注ぎます。注ぎ入れた染料は下側に抜けるため、布の表面だけではなく芯まで染まり表裏全く同じ色に染色できます(両面染め)。染料のにじみや混合による”ボカシ”を活かしたその風合いが魅力です。

糊づけの様子

土手の中に、染料を注ぎます

いとへんのまち浜松と呼ばれる所以

遠州地域は温暖な気候に恵まれたことから、綿花の栽培が盛んになり、江戸時代から機織業が営まれてきました。戦後、小幅織物(幅13cm〜51cm)では注染そめの工場が増え、全国有数のゆかたの産地へ発展。その後、長く厳しい時代が続きましたが、遠州織物は高い技術をもって海外の高級ブランドに採用されるなど、国内外から高く評価されています。浜松が舞台になった2016年の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」にも登場しました。

 

品質を守り続ける熟練のワザ

注染そめは大変難しく、ていねいな作業が求められる染色方法で、すべて手作業で行われます。仕上がりの品質を守るため、外気が入らないよう工場内の窓は締切り、今回の取材時も湯気が立ち上るなか、熟練の職人さんたちが作業されていました。

工場の2階になる干し場。生地の品質を守るためにも自然の風での乾燥が良いそう。

浜松っ子には欠かせないもの

染め上げた生地の特徴は通気性の良さと着心地、肌触り。手洗いができるので、使うごとに肌なじみの良さを感じることができます。
また、毎年ゴールデンウィーク期間中に開催される年中行事「浜松まつり」で使用される手ぬぐいや法被も、注染そめのものが多く使われています。武藤染工(株)では、町ごとに伝統のあるデザインを施した法被やさまざまな商品を開発・製作しています。


やさしい風合いを持つ注染そめは、静岡県郷土工芸品にも指定されています。繊細な色彩を表現することができる上、小ロット生産も可能ですので、オリジナルグッズ制作も相談してみてはいかがでしょうか。
また8/16(火)〜28(日)に、イオンモール浜松市野で注染のイベントが開催されます。8/21(日)は販売会も予定していますよ。
お近くの方はぜひ立ち寄ってみてくださいね!


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浜松いわた信用金庫職員

私は、根っからの浜松っ子。職人さんの手による伝統技法で染められた注染そめの生地で、花火大会見学の浴衣も、浜松まつりの法被・手ぬぐい等祭り装束も、粋に羽織っています(自画自賛)。通気性の良さと着心地、肌さわり最高です。皆さんも是非一度着てみてください。今後も、伝統工芸として注染そめは守っていきたい逸品です。

武藤染工株式会社
住所 浜松市中区茄子町360-1
電話番号 053-461-7993(代表)
工場見学 人数など要相談・要事前予約
営業時間 8:00〜17:00
定休日 土・日曜
ホームページ https://www.mutosenko.co.jp

※掲載情報は公開日時の時点での内容です。最新情報は直接お問い合わせください。

 

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